以前勤めていた商店の社長が建てた住宅は、1階がお店、2階が事務室とミーティングルーム、社長の自宅という造りだった。
個性的な住宅にまつわる話

以前勤めていた商店の社長が建てた住宅は

31歳 女性
以前勤めていた商店の社長が建てた住宅は、1階がお店、2階が事務室とミーティングルーム、社長の自宅という造りだった。
有名なデザイナーがデザインした建物は、とても個性的だった。2階の中心部に中庭があり、中庭に面した4つの壁は全てガラス張りになっている。中庭に面した社長自宅のバスルームもガラス張りで、中まで見通せた。ガラス張りのバスルームは、建物のデザイン性を損なわないために、使用する時だけブラインドを閉めるようになっていた。ガラス越しに見える洒落たデザインのシャワーや大理石の浴槽は、見せるバスルームにするため、社長がこだわって選んだものだった。
当時、私達従業員は、全員が女性で、在庫商品を2階に運んだり、ミーティングルームに集まったりすることが多く、社長は明け方まで外で飲んだり、海外への出張が多い人だった。そのため、早朝や夕方に2階に上がる時は、社長がブラインドを閉め忘れてシャワーを浴びている光景に遭遇することを恐れていた。
幸い、恐れていたことは起きなかったが、ガラス越しに見えるバスルームの光景は、時が経つにつれて使用感、掃除の不行き届きが目立つようになった。今では、いつもブラインドが閉められているそうである。

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